尾崎豊:Forget-me-not
尾崎豊の「Forget-me-not」は、3作目のアルバム「壊れた扉から(THROUGH THE BROKEN DOOR)」に収録されている曲。曲がなかなか完成せず、アルバム締め切り日の朝にギリギリ完成したといわれている。
忘れな草(Forget-me-not)は、中世ドイツの悲恋伝説にちなむ。騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人ベルタのために摘もうと岸を降りたが、誤って川の流れに飲まれてしまう。最後の力を尽くして花を岸に投げたルドルフは、「Vergiss-mein-nicht!(僕を忘れないで)」という言葉を残して死ぬ。残されたベルタはルドルフの墓にその花を供え、彼の最期の言葉を花の名にしたという。
その伝説から、この花は「Forget-me-not」「忘れな草(勿忘草)」と命名され、「私を忘れないで」「真実の愛」という花言葉が付与される。忘れな草というと、ドロレス・ケーンが「Sweet Forget Me Not」を歌っていたのも思い出す。
ところで尾崎豊の「Forget-me-not」。この圧倒的な存在感は何だろう…
初めて君と出会った日 僕はビルのむこうの
空をいつまでも さがしてた
君がおしえてくれた 花の名前は
街にうもれそうな 小さなわすれな草
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