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2008年12月30日 (火)

プログレッシブ・ロック好きのためのベートーヴェン第九「合唱」入門

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:プログレッシブ・ロック好きのためのベートーヴェン第九「合唱」入門明日は大晦日。大晦日と言えば第九である。第九というのは、言うまでもなくベートーヴェン交響曲第9番ニ短調作品125「合唱(Choral)」のことである。

タイトルに『ベートーヴェン第九「合唱」入門』などと偉そうなことを言ってしまったが、今回の企画は、プログレッシブ・ロック好きな人が好きそうな第九の3つのパートを取り上げて、音楽鑑賞してみようというだけなのだ。・・・てなことで、気楽にお付き合い願いたい。

プログレッシブ・ロックがここで出てくるのは、別に奇妙なことではない。第九こそ、当時最も斬新でプログレッシブな交響曲だったのだから。まず、交響曲に声楽が使用されたのが珍しく、真に効果的に声楽が使用されたのは初めてと言える。そして、大規模な編成や1時間を超える長大な演奏時間においては、それまでの交響曲でほとんど使用されなかった打楽器(シンバルやトライアングルなど)の使用、ドイツ・ロマン派の萌芽を思わせる瞑想的で長大な緩徐楽章(第3楽章)の存在、そして独唱や混声合唱の導入など、ベートーヴェン自身のものも含むそれ以前の交響曲の常識を打ち破った大胆な要素を多く有している。

この第九こそ、まさに“プログレッシブ・シンフォニー”であって、古典派の以前のあらゆる音楽の集大成とも言えるような総合性を備えている。同時に、来るべきロマン派音楽の時代の道しるべとなった記念碑的な大作なのだ。――などと、音楽の教科書のような記述はここまでとして(笑)、曲に入ろう。音源は、1987年12月、ベルナルト・ハイティンク指揮、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団演奏のベートーヴェン第九を用いた(これは本当に名盤だと思う)。

まずは第2楽章の冒頭からである。

 ♪「ベートーヴェン第九第2楽章」を聴いてみる。

弦楽器の間にたたき込まれるティンパニで始まるこの第2楽章は、フーガのようにテーマが絡み合う提示部へと移行する。3/4拍子のスケルツォで奏でられる弦楽器の旋律は抜群で、そのアクセントが際立つ。そして、展開部ではティンパニが活躍し、木管楽器と弦楽器の掛け合いがあり、盛り上がりを見せる。プログレ好きなら、おっ!と思うところだろう。

次は第4楽章の冒頭部分である。

 ♪「ベートーヴェン第九第4楽章 その1」を聴いてみる。

管楽器が悲劇的な旋律を奏でるが、チェロとコントラバスの低弦がそれを否定する。続いて、第1楽章、第2楽章、第3楽章が奏でられるが、次々と低弦に否定される。この進行は、まるで演劇でも見ているように“言語的”だ。そして、低弦が「歓喜の歌Ode to Joy)」を奏で始め、ヴィオラ、ファゴット、ヴァイオリンと、歓喜の主題が広がっていく。最後に管楽器に旋律が渡され、全管弦楽で歓喜の主題が輝かしく歌い上げられる。この主題の提示の仕方は、まさにベートーヴェンだと思うわけだが、これを“プログレしてる”と見てしまうのはワシだけだろうか。

そしてもう一つ。第九第4楽章の最も有名なところである。

 ♪「ベートーヴェン第九第4楽章 その2」を聴いてみる。

まずは行進曲が始まり、どうしても『時計じかけのオレンジ』を思い出してしまう(笑)テノール独唱へと続く。そして純粋な管弦楽のみによる演奏へと続くが、この旋律の妙! この旋律はまさにプログレだ。その後静かになり、長調→短調と管弦が鳴ってから、「歓喜の歌」が高らかに歌い上げられるが、まさに歓喜だ。

この「第九の合唱」は世界で最も有名なメロディーだと思うが、有名なのは有名なりに意味がある。それは、第九が神の栄光を顕した最もプログレッシブな交響曲だったからではないだろうか。第九こそ、まさに“プログレッシブ・シンフォニー”!――思わず、そう呼んでしまうワシなのであった。

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