2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

我龍

  • 気に入ったらこちら
  • ようこそ
  • moon's age
    CURRENT MOON
  • 東日本大震災義援金を
    東日本大震災義援金を受け付けます(日本赤十字社)
  • 2月22日は竹島の日!
    2月22日は竹島の日!竹島は日本の領土です!

最近のトラックバック

« 失うものがないヤツは強い | トップページ | メアリー・ブラック:Song for Ireland »

2006年9月 1日 (金)

ルース・エティング:Ten Cents A Dance

Ruth Etting:Ten Cents a Dance  1930年のアメリカ……ここは場末のクラブ。バーボン片手に独り片隅で手持ちぶさたにしていると、そこに一人の踊り子が近づいてきて、隣に腰を下ろした。それは、ルース・エティングRuth Ettingその人であった。

「リクエストは何?」
「10セントのダンス(Ten Cents a Dance)……」
「歌? それともダンス?」
「ダンスがご一緒できれば最高だね」

 僕は10セント硬貨を取り出しながら言った。ルースは微笑み返した。美人ではあったが、寂しげな陰が瞳に浮かぶのは隠せなかった。

「この歌は以前聴いたことがあって?」
パイワケットPyewackettというバンドが演奏をしているのを聴いた」
「知らないわ」
「85年のトラッドのアルバムだ。君が知らないのも無理はない」
「もともとはあたしの曲……」
「そうだった。1930年、今年のヒット曲だ」

 そろそろバンドの準備もできたようだ。僕は彼女に視線を戻すと、こう聞いた。

「ルース、結婚生活はどう?」

 彼女の顔が曇って、気まずい空気が流れる。しばらく間を置いて、彼女は言った。

「90%は恐怖、10%は悲嘆ね。でもあたしには、これしかできない……」

 そう言い残すと、彼女はステージに立って歌い始めた。

 ♪「Ten Cents A Dance」を聴いてみる。

Ruth Etting:Love Me or Leave Me  ステージの彼女は輝いていた。その歌声だけでなく、存在そのものが輝いていた。
 ステージを離れれば、彼女は単にシカゴのマフィア、マーティン・スナイダーのスケでしかない。このステージこそが、彼女の最も幸せな瞬間なのかもしれない。

 ……突然、銃声! 暗転。マール・オールダマンが撃たれたのだろうか。……気がつくと、僕は『情欲の悪魔(Love Me or Leave Me)』のCDを手にしていた。



人気ブログランキングへ

« 失うものがないヤツは強い | トップページ | メアリー・ブラック:Song for Ireland »

音楽あれこれ(海外)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/135775/7633007

この記事へのトラックバック一覧です: ルース・エティング:Ten Cents A Dance:

» マジックの真髄? こころのかぜぐすり [マジックと手品@大辞典]
こんにちは。周りの人からは「デカイ体の割りに、よく風邪ひくよね?」と、よく言われるリーマンマジシャン@ぷるです。 体デカイの関係あんの?('д') [続きを読む]

» 天然なのか、悪意なのか・・・ [マジックと手品@大辞典]
こんにちは。先日の餃子とコロッケはリバースした、リーマンマジシャン@ぷるです。(*´д`*) 嫁の視線が気になって完食したのがまずかった・・・ [続きを読む]

« 失うものがないヤツは強い | トップページ | メアリー・ブラック:Song for Ireland »

広告バナー


  • 大容量・高性能レンタルサーバー『heteml (ヘテムル)』

Amazon リンク

無料ブログはココログ