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2006年9月 8日 (金)

ガブリエルⅢ:ゲートエコーの衝撃

Peter Gabriel 3: Melt #1.Peter Gabriel ⅢMelt

「ド、ド、タ、ド、ド、タッ! ド、ド、タ、ド、ド、タッ!……」

そのアルバムは衝撃的な音から始まった。ピーター・ガブリエルのサードアルバム、最初の曲「Intruder」のゲートエコーの音には驚かされた。……な、なんだ、このスネアの音は!って感じだった。

こんな音マネでは、あまりにもしょぼいので、「Intruder」のイントロをアップしてみる。まあ聴いてみてください。

 ♪「Intruder」を聴いてみる。

ピーター・ガブリエルというと、いろいろと思い入れがあるわけだが、そうしたことを抜きにしても、このゲートエコーの音はすごかった。このアルバムが発表されたのは80年。「できるだけいい音質を提供する」といったコンセプトで、レコードをメタル缶に入れた、パブリック・イメージの「メタル・ボックス」が発売されたのが同時期なので、これは録音技術が格段に進化した年と考えて間違いない。

ところで、そのゲートエコーだが、ワシはてっきりガブリエルⅢのプロデューサーであるスティーブ・リリーホワイトが作ったとばかり思っていたのだが、調べてみると、作ったのはエンジニアのヒュー・パジャムフィル・コリンズ、それを一般化したのがスティーブ・リリーホワイトということだ。でもこうした音を求めていたピーター・ガブリエルなしには成り立たなかったわけで、やはりガブリエルなしにはゲートエコーはあり得なかったと思う。そもそもⅢでは、リズムから曲を作るスタイルをはじめ、シンバルとハイハットを取っ払ったり、ドラム・マシーンやフェアライト・シンセを導入したり、アフロ・リズムをやったりといった“リズム革命”が試行されていて、ゲートエコーはそこにぴったりはまったという感じなのだろう。ちなみに、この「ゲートエコー」は「ゲート・リバーブ」という言い方もあるが、その当時は「ゲートエコー」って言われていたので、その方がワシ的にはぴったりくる。・・・あ、意味内容の専門的な突っ込みは、ここでしないでね(笑

ガブリエルⅢというのは、全くマーケットを意識していない作りをしているが、ひょっとしたら、ピーター・ガブリエルの精神状態がかなりきていたのかもしれないと思ったりもする。Ⅲの詩は、それまでの詩よりも著しく内向し、疎外感や孤独感をかき立て、人々の苦悩が剥き出しにされる。「No Self-Control」「I Don't Remember」「Not One of Us」といった詩もそうだが、ジャケット写真もぐちゃぐちゃだ。ガブリエルのソロのジャケットというと、Ⅰ(Car)が車の中から目がピカー!で、Ⅱ(Scratch)が外界引き裂きギギギ…で、このMelt)が顔ぐちゃぐちゃ、Ⅳ(Security)がストーカーもどきの目出し帽で、Ⅴ(SO)でようやく素顔が現れるという(笑)、……何ともここまでやるかなぁという感じなのだが、一番悲惨な感じがするのがこのⅢだからだ。ちょっと時期的には後になるが、ビデオ・クリップの名作の一つである「I Don't Remember」を見ても、かなり病的な感じなので、やはり何かあったのかと考えたくもなるのだ。・・・もっともワシはこうした病的なところが好きなのだが(笑

またこのⅢでは、ロバート・フィリップケイト・ブッシュポール・ウェラーデイブ・グレゴリーといったゲスト参加がある。これは、ピーター・ガブリエルにとって、いろいろと刺激になったことは間違いないだろう。そうした内側の病的悲壮感と、外側からの刺激的高揚感が、微妙な化学反応を起こし、このⅢという名作が生まれたのかもしれない。そしてまさに、このⅢの音こそは、ニューウェイヴのニューウェイヴたるものを顕現させたのだ。

理屈はともかく、このⅢの存在感を否定できるものはいない。そして、そこから見えてきたニューウェイヴの地平に、ワシは突っ込んでいくことになるのだが、そのころのことを我龍に書いていきたいと思うのであるのだ。



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コメント

以前TBさせて戴いた者です。
スティーブ・リリーホワイトと
ゲートリバーブの引用でTBさせて戴きました。
実際の音を作ったのはヒュー・パジャムとフィル・コリンズだったというのは初耳ですが、まあ優秀なエンジニアとドラマーが実験し、それをプロデユーサーが普遍化したのは後から考えると納得できます。

我々が製作した「水中物語」収録の「悔恨」も変な音のスネアドラムが聴けます。
機会がありましたら是非御一聴下さい。

以前TBさせて戴いた者です。
スティーブ・リリーホワイトとゲートリバーブのことを私のBlog「水中日記」に書き込みましたが、こちらのBlogで、実はヒュー・パジャムとフィル・コリンズが作り出し、スティーブ・リリーホワイトが一般化させたと知ることが出来ました。感謝しております。

我々が製作した「水中物語」収録の「悔恨」もヘンテコなスネアドラムの音が聴けます。
機会ありましたら是非ご一聴下さい。

ではまた。

水中バンドさん、ゲートエコーのエピソードは下記のブログにも書かれていますので、ご参考までに。どうも「ピーターガブリエル正伝」を読まないと、という気持ちになってしまいますが。。。

http://allabout-genesis.seesaa.net/article/23157098.html#more

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